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おうちで過ごす時間が多くなり、お花を飾りたいと考える人が増えてきたと聞きます。今回は、はじめてお花を飾る時に必要な道具や飾り方などをご紹介したいと思います。花のある暮らしはまずは1、2本の花を飾ることから。気軽に始めてみて下さいね。
初心者さんが花を飾る時にホントに大切な道具は1つだけ
花をいけるのに、多くの道具は必要ありません。よく切れる花バサミがひとつあればOKです。
「花の茎を切ることができれば何でもいいんじゃない?」そう思われるかもしれませんが、よく切れる花バサミをお勧めするには理由があります。
花バサミをおススメする2つの理由
一つ目は、切れないハサミで切ると、繊維をつぶしてしまい水が吸い上げにくくなって萎れやすくなるからです。
茎の中には生命を維持するために大切な、水や無機の栄養を吸収する導管が通っています。花やグリーンは生きるために水を吸う必要がありますから、切れないハサミで切って繊維をつぶすしてしまうと花が長持ちしなくなります。
よく切れるはさみをハイターなどで消毒してから切ると、雑菌が切り口につかずより良いです。
二つ目は、植物の茎は意外に固いという事。
バラの茎をクラフト用のハサミで切ると、なかなか切れないことが分かると思います。また包丁では切れません。どちらも無理に切ると、繊維を押しつぶしてしまいますのでやめた方が無難だと思います。
現代の花バサミは、ステンレス製で固い茎でもよく切れます。(切れ味が良いので指まで切らないように注意してください!)
花瓶を持っていなくても飾れますか?
缶など、錆びてしまうものはお勧めできませんが、基本的に水が漏れなければなんにでもお花は飾れます。おうちの中を探せば、使っていないコップ、可愛らしいジャムの瓶、おしゃれなワインや洋酒の空き瓶があるのでは?それらすべてが利用できます!使う時はよく洗ってから飾ってくださいね。
写真は使っていなかったワイングラスやミルクピッチャーです。我が家では、食器としては使わないけれど、気に入っているものはお花を活けることに使っています。
和食器も素敵に飾れると思います。
使わないけど可愛いから捨てられない酒器にアイビーを飾りました。
缶に飾りたい場合
使いたい缶のひとまわり小さいビンをなかに落として、その中に水を入れて花を飾りましょう。写真は紅茶の缶にジェリーのビンを入れています。
缶のパッケージや色の美しいものを選んで飾ってみて下さい。濃紺の紅茶の缶に白い食器と白いスプレーバラを合わせました。
花のある暮らし初心者さんへおススメの最適な飾る場所とは?
おススメの飾る場所は、何と言っても水場です。キッチン、洗面所など、水道のある所の近くが良いでしょう。
水場が最適な理由は2つ
一つ目の理由は、毎日1度はその場所に立つから。しおれてないかのチェックができます。普段使わない部屋に飾っていると、気が付いたら、花が枯れていたなんてことも。それを防ぐことができると思います。
二つ目の理由は、すぐに水替えができること。また、少なくなってきた水を補充したり、花器の中を洗えること。
花を飾っている花瓶やビンなどを、定期的に洗うと花が長持ちすることは意外と知られていないかもしれません。詳しくは後ほど述べます。
花瓶に入れる水の量はどれくらい?
花瓶に入れる水の量は2~3センチ入ってればOKです。花瓶いっぱいに水を入れて飾ると、茎が腐って早くダメになります。
5本~10本飾る場合でも、水の量は10センチ以内。本数が多くなると、水を吸う量が増えますので、調整してください。
夏場の対策
大切なのは少量の水を入れて、水を頻繁に変えること。その理由は続きで書いていますので、ご覧になってくださいね。
長持ちさせる花を飾った後のお手入れの方法 ポイントは3つ
花を飾った後、たくさんの水を入れてほったらかしにしていたら水が腐って花が萎れてしまった!そんな経験があるかもしれません。植物も生きていますので、人間や動物と同じように新鮮な水を喜びます。
point1 できれば毎日水を替える
はできれば毎日水を替えてあげてください。ご紹介したように、水場に飾るとすぐに水が替えるることができて便利です。
point2 花瓶やビンの中を洗う
時々花器に使っているも物の中を洗ってください。そのまま使用し続けると雑菌が繁殖し、水に浸かっている茎が腐り水が汚れます。それを防ぐ効果があります。
point3 水に浸かっていた茎の先を1㎝くらい切る
水を替えたり、花器を洗うついでに、水に浸かっていた茎の先を花はさみで切ること。1センチ位切るだけでよいですが、明らかに腐っていると思う時は5㎝でも10㎝でも、その部分を切り落として、小さなビンなどにいけ替えてみて下さい。またしばらくは元気に咲いてくれる位と思います。
切り花を飾ってはいけない場所は3つある
切り花を飾ってはいけない場所があるのはご存じでしょうか?
どこでもいいと思われるかもしれませんが、あるんです。
飾ってはいけない場所一つ目 直射日光の当たる場所
切り花に直射日光は必要ありません。鉢植えの植物は日光を好みますが、光合成をして栄養を作るより、植物の体温が高くなる方が弊害があります。人間やペットも直射日光にずっと当足らないようにするのと同じだとご理解ください。
飾ってはいけない場所二つ目は 風が直接当たる場所
植物には葉や花びらの表面に、気孔という穴が開いていて、そこから息をしています。息をするたびに水蒸気のように、植物の体内から水分が蒸発していくそうです。これを蒸散作用と言いますが、風が当たると蒸散が進み、体内に水をためるために茎から水を吸うことに力を使い、老化が進むのだそうです。
植物の老化は萎れることを意味しますので、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所、風が吹き込む窓のそばなどに飾らない方が良いと思います。
飾ってはいけない場所三つめは 気温が高い場所
飾る場所の温度が30度以上になると、切り花の成長が進み、また水の雑菌も増えるため萎れる原因になります。夏場はエアコンが効いた部屋で、直接風が当たらない場所に飾りましょう。
切り花を飾るのに最適な場所とは?
「直射日光や風が当たらず、気温が低く、水場が近い所」
これらの要素を満たした場所が、花のある暮らし初心者さんには簡単に維持管理できると思います。
おうちの中を見渡して、最適な場所を見つけてくださいね。見つけた場所を片付ける、どんなふうに飾ろうか考える。花のある暮らしは、そんな一歩から始めると、長く咲いてくれる花が楽しめるのではないでしょうか。
これから花のある暮らしをはじめたいあなたのご参考になりましたら幸いです。
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