庭や鉢植えで美しく咲いたアジサイ。
切り花にして飾ってみたら、すぐに萎れてしまった経験があるかたも多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、私が実際に庭で育てたアジサイを題材に、長持ちする切り方や素敵な飾り方をご紹介します。
この方法は、私の長年の経験から得られた実践的なノウハウであり、どなたでも簡単に実践できると思います。
庭に咲いたアジサイの長持ちする活け方と素敵な飾り方
アトリエの小さな庭に咲くアジサイ。
西洋アジサイとガクアジサイの2種類を植えていて、今回は両方を切って飾ることにしました。
窓辺に飾って。
高さの違う花器、形状が違うものを使う場合は、素材をそろえるとまとまった感じが出ます。
今回はガラスを使っています。ガラスの花器を使うと、茎が透けて美しく見えます。
アジサイが萎れずに長持ちする切り方
アジサイは切り花にすると萎れてしまうことが多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
切り方で萎れることなく長く美しく咲いてくれる方法がありますのでご紹介いたします。
茎をできるだけ斜めに切ります。
水を入れたボールなどを用意して、水の中で切ることも有効です(水切り)
斜めに切った茎の中に見える白いワタを掻き出します。
花に近い所で切った茎の中は、黄緑色のゼリーのようになっているかもしれません。このゼリーも同様に掻き出しましょう。
茎の中が綺麗になりました。
この作業は、庭から切ってきたアジサイ、鉢植えのアジサイ、どちらも同じです。
飾っている間に萎れてきたら、茎を切って中の綿を掻き出す作業を何度繰り返してもかまいません。復活してくれると思います。
▶ポイント・・庭のアジサイも鉢植えのアジサイも、購入してきた切り花のアジサイも切り方は同じだという事、また、活けているアジサイが萎れてきても同じ作業をすることで復活させることができることです。
おしゃれなアジサイの飾り方
窓辺に飾ったアジサイ。花期の高さとアジサイの割合は1:1です。
こちらの3つのアレンジは、花器とアジサイの高さの割合は1:0.5になります。
アジサイは花がボリュームがあるので、高く活けるより花器に対して低めに行ける方がバランスがよく見えます。
また、水揚げの観点からも、茎の先から花までの距離が短い方が萎れにくいということも上げられます。
秋色紫陽花のドライフラワーの作り方
色鮮やかなアジサイも、7月末ごろになるとグリーンの色に変色して、色づいていた部分の水分が抜けてカサカサした状態になってきます。これを立ち枯れと呼んでいます。
ドライフラワーにするなら、梅雨が明けたころから8月上旬ごろが最適です。葉は落として下に向けて下げておくだけで、美しく仕上がります。
You tube 花のある暮らし~庭に咲いたアジサイの長持ちする活け方と素敵な飾り方
Youtubeでも、アジサイを長持ちさせるの切り方や飾り方をご紹介した動画をアップしています。
【花のある暮らし】~庭に咲いたアジサイの長持ちする活け方と素敵な飾り方
ご覧いただいてご参考にしていただけましたら幸いです。
関連記事:アジサイの切り花の生け方と飾り方のコツ【フラワーアレンジの基礎】
この記事を書いた人 :谷川文江
一般社団法人フラワーワークスジャパンの代表理事で、株式会社アトリエフィーズの代表取締役を務める。京都芸術大学修士課程修了。専門は英国庭園史(近代)。
25年以上にわたりフラワーアレンジメント教室を運営し、これまでに延べ18,000人以上の生徒に指導を行ってきました。幼少期からガーデニングに親しみ、花とのかかわりを深めてきた経験を活かし執筆も行っている。著書に『切り花を2週間長持ちさせるはじめての花との暮らし』と『はじめての極小ガーデニング(狭くても美しく心地いい空間づくり』がある。共に家の光協会から出版。
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