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ガーベラを買ってきても、数日で花首がうなだれてしまったり、すぐに枯れてしまったり…そんな経験はありませんか?
実は、ガーベラは正しいお手入れをすれば 2週間以上楽しむことができる強い花 です。
この記事では、フラワーアレンジメント歴30年以上の私が実践している、ガーベラを長持ちさせる5つのコツと、可愛く飾る方法をご紹介します。
初心者さんでもすぐに実践できますので、ぜひ試してみてくださいね。
ガーベラを長持ちさせる5つのコツ
古くなったガーベラを購入すると、2,3日で枯れてしまうこともありますが、新鮮なガーベラを購入すれば10日から2週間ほどはきれいに咲いてくれるはずです。花屋さんで新鮮なガーベラを購入されるときのポイントがありますのでご紹介いたします。
1.新鮮なガーベラを購入する
新鮮なガーベラを選ぶことが長持ちの第一歩です。仕入れたてで新鮮なガーベラは背が高く、茎の丈は(種類にもよりますが)50~60㎝はあります。花屋さんで見かけるタルに入っている背の高いガーベラのほうが、店頭にミニブーケなどで売られている丈の短いガーベラより新鮮な場合が多いと思われます。
見分けがつかない場合は、店員さんに入荷日を聞いてもよいでしょう。お花が大好きで、長く楽しみたいことを伝えれば快く教えてくれると思います。
2.茎の正しい切り方(水切り)
科学的にも証明されている切り方をお勧めします。ガーベラの茎の先を、水を張ったボールやバケツの中で切ることで、空気が茎に入らずしっかり水を吸い上げます。
花屋さんから持ち帰って、しなっと萎れてしまった場合は、水切りをして水を一杯にした花瓶に1~2時間つけてみてください(深水)。その時、新聞紙などで茎を巻いておくと、真っすぐにすることができます。
3.ガーベラの茎を短く切る理由

茎の長いガーベラは見栄えがしますが、実は水を吸い上げにくい花。
初めから 10cmほどに短く切ると水が届きやすくなり、花が長持ちします。
長い姿を楽しみたい場合は、数日飾ったあと短く切り直して二度楽しむのもおすすめです。
4.水の量を少なくする

ガーベラの茎の先は水に浸かると腐りやすいため、茎の先が2㎝程水につかれば給水できますでので、上の写真のように短く切って水の量を少なくして飾ってみてください。水が少ない方が雑菌が繁殖しにくく、結果的に長持ちします。
5.気温の低い涼しい場所に飾る
切り花全般に言えることですが、気温が低いほど花は長持ちします。
直射日光やクーラーの風が当たらない、涼しい場所に飾りましょう。
冬場は玄関や廊下がお勧めです。キッチンの窓辺や洗面所は水替えもしやすいメリットがあります。
ガーベラがうなだれてしまった時の対処法

上の写真のように花首がうなだれてしまってもあきらめないでください。
うなだれてしまった場合、救済する方法があります。捨ててしまう前に、ぜひ一度試してみてください。
救済の切り戻し

救済方法は簡単です。
うなだれた茎を切りましょう。切る場所は、うなだれてしまった花側のきれいな茎の部分にはさみを入れて切り離します。

切り離した後、水切りをして活けましょう。
水が上がれば、数日間はきれいに咲いてくれると思います。切り取った茎の先が2センチ位水に浸かるように水を入れます。
ガラスの器に入れると、水の量が分っていいですね。
ミルクピッチャーを使いましたが、ガラスコップやジャムの瓶など小さな器に活けると可愛らしいと思います。
ガーベラを飾る場所の注意点
切り花全般に言えることですが、気温の低い場所に飾る方が長持ちします。
・ガーベラの原産国はアフリカですので、寒すぎると萎れます。5度以上ある場所に置いてください。
・クーラーや扇風機が直接当たらないな所に置く。
・直射日光が当たる場所も避けてください。
・水替えは2~3日1回(夏は毎日)、その都度茎の先を少し切り、その都度花器も洗う。
これだけで花持ちはグッと変わります。
おわりに

我が家でガーベラを飾る時は、買って来たらすぐに短く切って水を少なくして活けます。写真は11月に撮影したガーベラです。この時期は冷房も暖房もつけずに過ごせる快適な時期です。。2週間を過ぎたところですがまだまだきれいに咲いています。
はじめてガーベラを飾りたいと思っておられる方や、ガーベラが好きなのにすぐに枯れてしまっていた方のご参考になれば幸いです。新鮮なガーベラは短く切って少ない水で飾ると、ほんとに強いです。ぜひお試しになってくださいね!
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谷川 文江(たにがわ・ふみえ) 株式会社アトリエフィーズ代表取締役。一般社団法人フラワーワークスジャパン代表理事。京都芸術大学芸術学部デザイン科卒業。同大学院芸術研究科修士課程修了。ファッションデザイナー、雑貨デザイナーを経てフラワーデザインを国内外で習得。1996年フラワースクール「アトリエフィーズ」を設立。2000年兵庫県西宮市に自らの設計素案・デザインにより、イギリスのゲストハウスをイメージしたフラワーサロンをオープン。2013年フラワーワークスジャパンを設立し、講師の育成にも力を注いでいる。「花とインテリアを通じて暮らしを楽しむ文化を創造する」を理念に幅広く活動中。著書に『切り花を2週間長持ちさせる はじめての花との暮らし』、『狭くても心地良い空間づくり はじめての極小ガーデニング』(共に家の光協会)がある。雑誌の連載、取材多数。3児の母。子供たちはみな成人し、定年後カメラマンとして活動する主人と3人暮らし。
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