目次
お盆の花として飾るフラワーアレンジメント。
暑さに強い花が使われていることが多く、お手入れすればもうしばらく長く美しく咲かせる方法があります。
水やりや枯れたり萎れた花の取扱い方法をご紹介したいと思います。
お盆のお供えのフラワーアレンジメントへの水やりは必要?
「オアシスには水が含まれているから、水はあげなくていいですよね?」
よくある質問ですが、追加で水を上げることは必要です。
保水機能のあるオアシス(吸水スポンジ)ですが、花は思いのほかよく水を吸います。
お供えのフラワーアレンジメントへの水やりの仕方

写真のように、花に水がかからないように、真上から隙間を見つけてオアシスに水がかかるように吸水してください。
頻度は、2日に1回くらい。
コップ1杯くらいが適当です。
水の温度と水の種類
水の温度は常温が適当です。
冷たい水は粘度が高いとされ、切り花は冷たい水は吸い上げにくいそうです。
普通の水道水を使いましょう。
また、雑菌を押さえるという理由で、水道水を使った方が良いように思います。
加湿器に入れる水は、雑菌を押さえるため水道水が良いと言われていますから、同じ原理です。(水道水にはカルキ*塩素 が入っている)
萎れたり枯れた花はどうしたらいいですか?

上の写真のように、菊はきれいだけど、ユリの花が1つだけ枯れてきたとか、他の花が1本枯れてきた。そんな時はどうしたらいいでしょうか。
枯れたり萎れた花は切り取るか抜き取りましょう。

ユリの花びらの先が茶色くなってきているものを、その花だけ花の付け根から切り取ったり、抜き取りました。
薄いピンクのバラも、この1本だけが萎れているので、これも抜き取りました。
ユリは開花したものから枯れていく

上記の写真のように、ユリは下から咲いていきます。小さなツボまで咲きますが、咲いた順番に枯れていきます。
フラワーアレンジメントに入っている場合は、最初に開いていたユリが一番最初に枯れるので、花の付け根から切り取ってください。
ユリの性質を知れば、一輪だけが枯れるのが理解できると思います。
枯れたユリを切り取った後の対処法
「中心に入っていたユリが枯れて、切り取ったらアレンジメントに穴が開いたようになってしまいました。」
こういう場合は、ユリをアレンジからそっと抜いて、咲いているユリを正面に向かてまた咲いてみて下さい。

中心の花が枯れてしまったゆりそっと抜いてみました。
咲ききっていないので、後ろに咲いているものを前に向けてみました。

こちらに向けて、隙間が空いたアレンジに差し戻しましょう。
お供えのお花 お手入れが完了

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傷んだ花を取り除いて、ユリを向きを変えたので、華やかさは変わらずです。
ユリやほかの花が枯れてきたら、何度も行って大丈夫です。
水やりも忘れずに、2日に一度は水を上げてくださいね。
おわりに
お供えのお花のお手入れの方法が伝わりましたら幸いです。ご参考にされて、やってみて下さいね。
関連記事:お盆の花~お供えに向く花と活ける時の取り扱いのポイントのご紹介

谷川 文江(たにがわ・ふみえ) 株式会社アトリエフィーズ代表取締役。一般社団法人フラワーワークスジャパン代表理事。京都芸術大学芸術学部デザイン科卒業。同大学院芸術研究科修士課程修了。雑貨デザイナーを経てフラワーデザインを国内外で習得。1996年フラワースクール「アトリエフィーズ」を設立。2000年兵庫県西宮市に自らの設計素案・デザインにより、イギリスのゲストハウスをイメージしたフラワーサロンをオープン。2013年フラワーワークスジャパンを設立し、講師の育成にも力を注いでいる。「花とインテリアを通じて暮らしを楽しむ文化を創造する」を理念に幅広く活動中。著書に『切り花を2週間長持ちさせるはじめての花との暮らし』、『狭くても心地良い空間づくり はじめての極小ガーデニング』(共に家の光協会)がある。3児の母。子供たちはみな成人し、定年後カメラマンとして活動する主人と4人暮らし。
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