目次
イギリスの花農家事情
イギリスのお花事情は、実は大陸からの輸入花が大半でイギリス国内のお花の流通量は少ないそうです。
そこでフラワーアーティストたちは「イギリス国内の花を買おう」という運動を始めたそう。
冬が長いイギリス。
緯度は北海道と同じくらいですから温室などの設備投資がなければ、花農家は成り立ちませんね。
でも、新規参入の花農家には国からの援助もないし・・という感じらしいです。
アーティストが花の栽培を始めた
そこで、小さな畑から花栽培をはじめるアーティストが少なからず増えてきているそう。
その背景には、アメリカの有名フラワーアーティストが、大規模な花農家を経営しながら、
その花を使ってアレンジして世界に発信しているということがあるようです。
写真集を拝見しましたが、その花の質は高くアーティスト兼経営者ですね。
私はその話を聞いても、自分で流通に乗るほどの質の高い花が簡単に作れるとは思えないので手を出しませんが。
教授から花農家へキャリアチェンジ
写真の素敵なマダムは、もとデザイナーで教授だったそうですが思い立って花農家に転職されたかた。
その彼女が作ったお花を使って講義を受けました。
長さがいろいろで花の大きさも不ぞろいなので、値段は「バケツ1杯いくら」というにつけられるそうです。
野の花のような草原を感じさせるというより、野の花そのものも入っていて楽しい。
こういう質感の花の用途は、あまりお金をかけないウェディング会場などに使われるようです。
イギリスでハンドタイドブーケレッスン
この日のレッスンは、マダムの花農家の花を使ってハンドタイドブーケを束ねました。
この写真は「The イギリス!」って感じですね。
ブルーグレーのドアはアンティーク。ディスプレイに使われています。
蔓性の植物はハニーサックル。
「日本が原産国で、イギリスに帰化植物として繁殖しているからどこでも生えてますよ」と、友人談。
兵庫県西宮では見たことないです。
生垣とかに使われているそうなので、次の夏は注意してみて見ようと思います。
お花たちの茎のしなり具合や曲がり具合がなんともいえず味がありますね。
イギリスのインテリアとお花の飾り方
上の写真は、イギリスのフラワースクール内の様子です。
イギリスやヨーロッパでは室内に段差をつけるスキップフロアーが良く見られます。
広い室内でないとわざわざ段差をつけたら、狭い部屋になるだけなので日本ではあまり見かけませんね。
でも、こんな風に手すりや空間を見ると部屋のフォ-カルポイントになってとっても素敵!
私のアトリエにもこんなところがほしいです。そんな空間はないですけど・・。
イギリスのB&Bに花を飾らせてもらう
今回の目的のひとつに、アレンジした作品を滞在するホテルに飾らせてもらいたいということをあげていましたので、その場にある花器をお借りすることで話をつけました。
アーティスト花農家の行く末は
作ったハンドタイドブーケをオーナーマイケルにお願いして、朝食室に飾らせてもらいました。
花の栽培は、路地で簡単に育てたものと、花農家が設備を整備して育てたものはクオリティが全く違うので、簡単にはできないと思っています。
いまの日本のお花の流通は、乾式輸送から湿式輸送になって処理にもこだわる農家さんが増え、本当に長持ちするようになっていますから、一日で萎れてしまう花に少なからずショックを受けました。
「Pretty!」と喜んでくれましたが、次の朝には水が下がっているものが大半で、
残念ながら通常流通しているものよりとても弱いと感じました。そのときだけ美しければいいというのであればありですが。
関連記事:イギリス花留学~イギリスと日本のフラワースクールと教え方の違いについて
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