コラム

アイビーの育て方・増やし方(フラワーアレンジメントに使えるグリーン①)

イギリスではアレンジを作るために、庭から花やグリーンを摘んでくるカッティングガーデンというものがあります。  アトリエフィーズでも小さな庭にグリーンを植えて、生徒さんにカッティングガーデンを楽しんでいただいています。(3月~12月頃まで)

アイビーは切花としてお花屋さんでも手に入りますが、とても簡単に育てることができます。今回はその育て方と増やし方をお伝えいたします。

アイビーの育て方と増やし方

写真:庭で育てているアイビー

アイビー ウコギ科 ヘデラ属 学名‎ Hedera helix

アイビーの特徴

ポット苗では草のように見えますが、常緑つる性低木に分類され、つる性の木です。

地植えにして数年立つと、茎が木化してきます。つるを伸ばして塀を覆い、壁を伝って壁を覆うくらい剛健です。

葉に艶が有り、可愛らしい星型の葉が人気です。簡単に挿し芽ができます。

アイビーの育て方

初心者向き

プランターや植木鉢に軽石(パミス)を厚さ7~8センチ敷き詰つめ、その上に園芸用の土をいれます。

地植えの時も、花壇を耕し園芸用の土を足してから、園芸店で購入してきた苗を植え付けます。

プランターや植木鉢から水が流れ出るくらい水(水道水でOK)を上げてください。次の水をあげるタイミングは、土が乾いてから。

水が流れるくらいゆっくり回しかけるように水を土にかけます。

加湿にすると根腐れを起こしますので、水受けに残った水は捨てます。

真夏は毎日水をあげてください。

アイビーの増やし方

挿し芽の仕方

アイビーの挿し芽の仕方は2つあります。

土で増やす

5~10センチくらいで切り取ったアイビーを、2センチくらい土の中に埋まるように挿しておきます。

水で増やす

10~15センチくらいで切り取ったアイビーを、コップやジャムの瓶に茎が水につかるように挿しておきます。

挿し芽の時期

4~10月頃

挿し芽用 用土

園芸用の土でよいです。

挿し芽用 用水

水道の水でよいです。

肥料

園芸用の土には、腐葉土や緩行性の肥料が初めから入っているものがほとんどですから、必要ないと思います。

水やり

真夏は毎日あげてください。

それ以外は土を触ってみて、乾燥していたら水をやってください。

乾燥気味の環境を好みます。

湿った土に毎日水をあげると根腐れして枯れてしまいますから、水のやりすぎには注意してください。

場所

写真:水栽培で育つアイビー

外では、半日陽が当たれば問題無く育ちます。耐寒性もありますので、-5°くらいまで耐えられます。

霜に当たると葉が赤くなりますが、春になり新芽が出てくると、青々とした葉に戻ります。

鉢植えの状態で部屋の中で育てるのは、サンルーム以外では不向きです。

水栽培でしたら、耐陰性がありますので洗面所やキッチンでも飾って育てることができます。

夏は水が蒸発しやすいですので、瓶の中の水が減ってきたらその上から水を足してください。

切り詰め

植えてから1年くらい経つと、根元の方が木化して増長してきます。

広い場所なら切り詰める必要はないと思います。

植える場所

写真:塀を覆うアイビー

成長が早く、つるを伸ばしますので塀を覆うグリーンとしてもよいでしょう。

つるを伸ばしながら気根を発根して、壁や木にも張り付いて登って行きます。

写真:玄関の横にある鉢植えのアイビー

壁を覆い尽くしますし、

気根が壁についた場合は、剥がしてもそのあとが残りますので

大きく育てたくない場合はプランターや植木鉢で育てほうが良いと思います。

アイビーをフラワーアレンジメントに使う

写真:アトリエの庭で摘んだアイビーを使ったアレンジメント

アイビーの使い方

切り方

*葉っぱだけを切り取って使う

*茎を10~25センチくらい切り取って使う

挿し方

水切りをしてフローラルフォームに挿します。

長く切っても水が下がりにくいので、写真のように横や手前に流れるように挿すと

ラインの美しさが映えます。

おわりに

アイビーの育て方がお分かりいただけましたでしょうか。

比較的簡単に育ちますので、ガーデニング初心者さんも楽しめると思います。

今からガーデニングを始めたいとお考えのあなたの参考になりましたら幸いです。


フラワーアレンジメントの体験レッスンのお申込み


教室の雰囲気やレッスン内容を確認されたい方のために、体験レッスンにご参加いただいております。作ったアレンジメントはお持ち帰りいただけます。

■アトリエフィーズの体験レッスンは手ぶらでOK         
■ 1~2名の少人数制であなたの知りたいことにしっかり答えます。
■ 体験レッスンは通常のレッスンと同様の花材と流れで行います。

関連記事

  1. ハーブの楽しみ方
  2. 小さな庭のガーデニング
PAGE TOP
PAGE TOP