目次
エバーグリーンのクリスマスリースは、11月ごろからお花屋さんや教室で見かける定番アイテムです。玄関ドアやお部屋に飾って楽しめるだけでなく、時間とともに少しずつ色が変化していく過程も魅力のひとつです。
エバーグリーンとは?
そもそもエバーグリーンとは常緑の葉を指し、新鮮なままでいてくれるという意味に転じて使われています。
※ただし常緑を指す意味とは別に、「エバーグリーン」という名前の植物(別名エバーフレッシュ、マメ科・ねむの木)が存在しますので、混同しないよう注意しましょう。
クリスマスリースに使われるエバーグリーンの木の種類
代表的なエバーグリーンの種類は以下の通りです。11月中旬位になると、花市場や花屋さんで出回り始めます。クリスマスに向くエバーグリーンは、大きく分けて針葉樹と常緑広葉樹があげられます。
針葉樹
- もみの木:クリスマスリースの定番。
- さつま杉(ヒムロ):クリスマスリースの定番。ボリューム感が出やすい。
- コヒバ・コガネヒバ:黄緑色の繊細な葉がナチュラル感を演出。
- ブルーアイス:香りが強く、グレイッシュなブルーグリーンでスタイリッシュ感が出せる。
常緑広葉樹
- ユーカリ:香りがよく、アレンジに動きが出せる。
- 月桂樹:香りがよく、新鮮な時は深い気どり色でアレンジに陰影が出せる
- ヒイラギ:赤実と葉の形でクリスマス感を演出。葉の先端が棘になっているので気を付けて。
エバーグリーンのリースはどれくらい持つ?
飾る場所にもよりますが、約1ヶ月はきれいな緑色のままで楽しめます。
ただし、同じ針葉樹でも種類によって長持ち度が異なります。
同じ針葉樹でも、ヒバ系のほうが早く茶色になるので、長くグリーンを楽しみたい方はさつま杉だけで作ることをお勧めします。
長持ちさせる工夫と注意点
飾る場所:振動が少なく、衣服が当たらない目線の高さに飾るのがおすすめです。
リボンの色の選び方:夏を過ぎるころには全部が枯れてベージュに変わるので、はじめから茶系やベージュのリボンにしておくと色が馴染んで1年間は楽しめます。
防虫対策:人気のあるドライフルーツは香りもよく見た目も可愛いですが、夏になるとその香りに誘われ虫がやってきます。
小さな米虫や蛾の幼虫などがつくことがありますので、葉の間に防虫剤を忍ばせておくのも秘策です。
追加の装飾:ドライになった後は葉が崩れるので飾りつけの交換はできません。永く残したい場合ははじめからシックな色や飾りをつけることをお勧めします。
まとめ:エバーグリーンで一年中リースを楽しむ
エバーグリーンを使ったクリスマスリースは、鮮やかなグリーンから色の移り変わりまで楽しめるのが魅力です。種類を選び、飾る場所や工夫を取り入れることで、クリスマスだけでなく一年を通じてインテリとして楽しむことも可能です。
今年のクリスマスは、お気に入りのエバーグリーンを見つけてリースづくりを楽しんでみませんか?

谷川 文江(たにがわ・ふみえ) 株式会社アトリエフィーズ代表取締役。一般社団法人フラワーワークスジャパン代表理事。京都芸術大学芸術学部デザイン科卒業。同大学院芸術研究科修士課程修了。ファッションデザイナー、雑貨デザイナーを経てフラワーデザインを国内外で習得。1996年フラワースクール「アトリエフィーズ」を設立。2000年兵庫県西宮市に自らの設計素案・デザインにより、イギリスのゲストハウスをイメージしたフラワーサロンをオープン。2013年フラワーワークスジャパンを設立し、講師の育成にも力を注いでいる。「花とインテリアを通じて暮らしを楽しむ文化を創造する」を理念に幅広く活動中。著書に『切り花を2週間長持ちさせる はじめての花との暮らし』、『狭くても心地良い空間づくり はじめての極小ガーデニング』(共に家の光協会)がある。雑誌の連載、取材多数。3児の母。子供たちはみな成人し、定年後カメラマンとして活動する主人と3人暮らし。
体験レッスンご予約
教室の雰囲気やレッスン内容を確認されたい方のために、体験レッスンにご参加いただいております。作ったアレンジメントはお持ち帰りいただけます。
■アトリエフィーズの体験レッスンは手ぶらでOK
■ 1~2名の少人数制であなたの知りたいことにしっかり答えます。
■ 体験レッスンは通常のレッスンと同様の花材と流れで行います。
